2025/02/19毎日首都圏センター 印刷工場できくらげ栽培
東日印刷のグループ会社、毎日新聞首都圏センター(埼玉県川口市、渡邊雅春社長)は、「きくらげ」栽培事業に参入する。川口市内の工場内に最大5600個の菌床を収納できる最新鋭のきくらげ栽培庫を建設、2月13日から栽培を開始した。
デジタル化などの影響で新聞発行部数が減るなか、「新聞印刷拠点、ひいては新聞文化をまもるための新たな多角化の挑戦」としている。
きくらげ栽培は、印刷現場で働く社員の発案で実現。栽培には一定の温度と湿度、適度な酵素と1日数回の散水が必要。工場内はもともと、印刷品質を守るため温湿度が均一に保たれていることに加え、工場勤務者は全員、機械の取り扱いに優れていること、深夜も宿泊勤務者が待機しているので24時間体制で管理できることなど、栽培環境が整っていた。
昨年4月から工場内でテスト栽培をしたところ、肉厚で触感の良いきくらげが生産でき、本格参入を決めた。
今後はオンラインで販売するほか、きくらげをメインとした加工食品を開発し、販路を拡大する。将来的には学校給食への提供や、きくらげ採取の体験など、地域に貢献できる事業に育てていく。


