株式会社 新聞情報社

共に歩んで来た現場がある。新聞情報社は、新聞業界のインデックスパートナーです。

ニュース一覧

HOME > ニュース一覧

2025/11/152025折込広告全国大会、名古屋で開催 業界の連携と展望を語る

 一般社団法人日本新聞折込広告業協会主催による2025折込広告全国大会は11月13日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で開催された。テーマは「日本の中心で折込愛を謳う。I LOVE ORIKOMI!」―。全国の関係者ら310人余りが一堂に会して、折込広告の現状と未来への取り組みについて意見を交わした。
 大会開始宣言
 第一部は開会にあたり、大会実行委員長であり、同協会監事の古賀智宏氏があいさつした。
 古賀氏は「名古屋での開催は24年ぶり。実行委員会発足当初は不慣れな部分もあったが関係各社や理事、各委員会の協力により無事にこの日を迎えられた」と謝意を表した。
 続けて「折込広告はクライアントの思いを込めたメッセージを読者に届ける愛のある事業である」と述べ、「全国から集まった仲間が互いに思いを交わし、協力し合う大会にしたい」と抱負を語った。
 大会会長あいさつ
 本大会会長であり、同協会理事長の小山田憲司氏が登壇した。」
 小山田氏は「全国から多くの関係者にご参加いただき、心より感謝申し上げる」と述べた上で、「折込広告は地域に密着した確かな媒体であり、指定日に確実に読者へ届く信頼性がある」とその意義を強調した。
 一方で「大都市圏では世帯到達率の低下が課題となっている。だが地方では依然として高い効果を発揮しており、地域による温度差が見られる」と現状を分析した。
 さらに「クライアントとの連携を強め、折込の価値を再認識してもらうことが重要だ」と述べ、業界横断的な取り組みの必要性を説いた。
 協会としても「事例共有や広告賞の開催などを通じて、折込広告の良さを広く伝える努力を続けたい」と締めくくった。

2025/11/12道新 創立記念式典 堀井社長が中期成長指針を発表

 北海道新聞社は11月4日、創立記念式典を札幌市中央区の本社で開いた。堀井友二社長は、道新と道新グループの今後10年間の中期成長指針「Doshin Drive 2035」を発表し「道新のブランド力を活かして新たな稼ぎを構築し、グループ全体で経営を多角化していく」と述べた。
 堀井社長はあいさつで「新聞メディア事業を中核とする道新グループが役割を果たしていくために、安定的な経営が欠かせない」と指摘。「社員一人一人の新たな挑戦を歓迎する。これからの時代を生き抜くために、既成概念や固定観念にとらわれない挑戦を続けよう」と訴えた。
 創立記念式典には約50人が出席。社員・社友の物故者37人に対し黙とうした後、本年度の社長賞5件を表彰し、それぞれの代表者があいさつした。

2025/11/08クマ出没 恐怖の早朝配達 飛騨市でも対策急務

 全国で熊による人身被害が急増し、2025年は10月末時点で死者11人、被害者130人超と統計開始以来最悪のペースとなっている。飛騨市でも今年10月7日、古川町近辺で5カ所の目撃情報が相次いだ。早朝の単独作業となる新聞配達員らは車から降りる前の周囲確認や、熊よけの鈴の着装などの自衛策が不可欠だ。古川ニュース販売の水波紘一さんと啓太さんに話を聞いた。(達)
 10月7日午後6時以降、JR飛騨細江駅付近や宮城町など市街地を含む複数箇所で熊が目撃された。その日だけで午後6時から8時15分の間に5件の目撃情報が集中した。啓太さんは「今年、一番多かった日」になったという。
 同店では、以前から用意はしていたが、翌8日の朝刊で「クマの出没に対する従業員の安全確保について」とした折込チラシを配布した。
 目撃情報は午後から夕方の帰宅時間帯に集中しているが早朝も警戒が必要だ。
 「朝は起きている人が少ないので目撃例が少ないだけ。朝の5時台にも出ています」と啓太さん。
 気多若宮神社裏側や数河峠の手前、消防署の裏山など住宅地と山の境界線で特に多く目撃されている。「気多若宮神社の裏側は結構よく出るんですよね。そこより後ろはもう人家ほとんどなくて」という。市営住宅付近でも親子の熊が目撃されており、「ちょうど住宅地と山の境目。道を挟んだ反対側が山」という場所での出没が続いている。

2025/11/05毎日新聞東京懇話会 新会長に小木曽氏を選出

 毎日新聞東京懇話会の第106回総会が10月22日、東京都港区の「The Okura Tokyo」で開かれた。東京、中部両本社と北海道支社管内の主要販売店主ら約160人が出席した。4期8年にわたり活動を牽引した坂田一郎会長(栃木・宇都宮坂田)が退任し、後任に小木曽史人副会長(千葉北部・柏豊四季)が選出された。
 就任のあいさつをした小木曽新会長は「業界には課題が山積している。活字離れや労務難、最低賃金の上昇など、さまざまなハードルを乗り越え
い」と強調。毎日新聞社に対して「人材の確保と営業力の強化のために、今まで以上のお力を貸ししてほしい」と要望した。
 新規ビジネスの推進が求められる時代だが、大切なのは原点である新聞販売であり、商品力が重要だと指摘した。「毎日新聞の特色を生かしたコラムや生活に寄り添う企画、毎日新聞でしか読めない記事。読者に選ばれる毎日新聞の展開をお願いする」と述べた。
 また、「新聞販売店主には面白い考えやアイデアを持つ人が大勢いる」とし、「懇話会員のみなさまにはさまざまな仕掛けを各地で展開し、共有していただきたい」と各店舗での積極的な事業展開に期待を込めた。

2025/11/01「新聞広告の日」記念式典 大賞のアサヒビールを表彰                     PRコンテストは日経が受賞

 第68回「新聞広告の日」記念式典が16日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれ、新聞広告賞の贈賞があった。最高賞の新聞広告大賞はアサヒビールの「47都道府県 おつかれ生新聞(企画・電通、制作・アドブレ ーン、SHIBAURA HOUSE)が受賞した。当日は広告主88人、広告会社167人、新聞協会加盟社173人、広告関連団体などから20人の合計448人が参加した。式典終了後は懇親会も催された。
 アサビールの古澤毅・常務執行役員マーケティング本部長は「地元の人が、住んでいる地域に愛着や誇りを持ってもらえるような、ぬくもりのある紙面を目指した」とあいさつした。
 「おつかれ生新聞」は 59種類の広告を全国47都道府県の新聞に掲載。テレビCMとあわせ「今年も1年、おつかれ生です。」のフレーズを浸透させた。「地域に寄り添 った形でぬくもりあるコミュニケーションを実演した。年の瀬に各地の出来事や人々の活躍を紹介する記事で2024年を振り返る新聞広告ならではの手法により、ニュースと商品、読者をつなぎブランディングに大きく寄与した広告企画は、新聞広告賞にふさわしい」と高く評価された。
 9月末にサイバー攻撃を受けたアサヒグループホールディングスは、出荷が滞るなどの影響が広がっている。古沢氏は「登壇が適切か思いを巡らせたが、こういった状況だからこそ、全社員を代表して胸を張って頂戴したいという思いで来た」と話した。
 新聞広告統一PRキャンペーンの企画である、新聞広告PRコンテストの大賞は日本経済新聞社の「ほぼじっすん、しんぶん。」メディアビジネスソリューション推進ユニットの竹内颯平さんを新聞協会の隅浩一郎広告委員長が表彰した。
 入社5年目までの若手で取り組んだ企画。竹内さんは「(PRキャンペ ーンで)連日、各社の掲載を見て、喜びもひとしお」と話した。
 作品は全国各地のシンボルや名物を「ほぼ実寸大」で新聞紙面に掲載。紙面の「これなんだ?」の答えは、二次元コードを読み取ると、特設サイト上で「答え合わせ」ができる仕組み。